
【NQNニューヨーク=森川サリー】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、終値は前日比203ドル72セント(0.44%)安の4万6021ドル43セント(速報値)だった。米連邦準備理事会(FRB)による早期の追加利下げ観測が後退し、相場の重荷となった。午後に米原油先物相場が下げ幅を広げると、株式相場は下げ渋った。
米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決めた。パウエルFRB議長は記者会見で、中東情勢が米経済に与える影響は不透明だとし、インフレ圧力が想定通り鈍化しなければ「利下げは行われないだろう」との見解を示した。
市場では「米経済の減速リスクよりもインフレ抑制を優先する姿勢が示された」(インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソスニック氏)との受け止めがあった。改めて利下げの先送りが意識され、株式への売りが続いた。
イングランド銀行(英中銀)と欧州中央銀行(ECB)は19日、それぞれ政策金利を据え置くと発表した。米欧の主要中銀が原油高への警戒を強めていることから、米債券市場で長期金利が上昇する場面があり、株式相場の重荷となった。ダウ平均は一時490ドルあまり下げた。
19日のニューヨーク原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物は午前に1バレル100ドルを超える場面があったが、午後には下落に転じた。イスラエルのネタニヤフ首相が19日の記者会見で、イランへの攻撃について「イランはもはやウラン凝縮や弾道ミサイルを生産する能力を持たない」などと語った。
ネタニヤフ氏の発言を受け、市場では「中東情勢に関する進展を待っていた市場にとってポジティブなニュースだと捉えられた」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との指摘があった。同日午後の時間外取引でWTIが下げ幅を広げると、ダウ平均は上昇に転じる場面があった。
ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングやスリーエム(3M)、マクドナルドが下げた。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)とエヌビディアも安かった。半面、シェブロンやシスコシステムズ、ゴールドマン・サックスは高かった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、終値は前日比61.730ポイント(0.27%)安の2万2090.691(速報値)だった。テスラやメタプラットフォームズに売りが出た。
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