
北九州市で「ムスリム対応の給食が始まった」という誤った情報が交流サイト(SNS)で広まり、市役所に多くの抗議が寄せられました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「北九州市の『ムスリム給食』誤拡散」を解説します。
Q 北九州市でムスリム対応の給食が始まったって聞いたよ。本当なの?
A 北九州市でムスリム対応の給食が始まったという事実はありません。市のホームページでも「事実はない」と説明されています。
Q どうしてそんな誤情報が広まったの?
A アフガニスタン出身のイスラム教徒(ムスリム)の女性が、宗教上食べられない豚肉などを除いた給食を子どもに提供してほしいと市議会に陳情したことがきっかけです。
Q 市議会で決まったわけじゃないの?
A 陳情が審議されましたが、継続審議の後、2025年2月に廃案となり、採択されませんでした。
Q その後、どうなったのかな。
A 廃案された2月、市は「にこにこ給食」を実施しました。アレルギーのある児童や生徒も食べられるように、大豆や乳、豚肉など28品目を除いた特別な給食です。
Q SNSではどんな内容が広まったの?
A にこにこ給食は28品目の中に豚肉も含まれていたため、結果的にムスリムにも対応した内容になっていました。これが曲解され「外国からきたくせに」「(給食が)嫌なら母国に帰れ」など、排外的なメッセージと一緒に誤情報が広がりました。市は今月22日、ホームページで「(ムスリム給食が始まったという)事実はない」と説明しました。
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