叡山電車開業100周年を記念して割られたくす玉=京都市左京区の八瀬比叡山口駅で2025年9月27日、日高沙妃撮影

 京都市の洛北エリアを走る叡山電車が27日、開業から100周年を迎えた。八瀬比叡山口駅で記念式典が開かれ、今年デビュー予定の新車両が一部披露された。

 1925(大正14)年、叡山電鉄(京都市左京区)の前身の京都電燈が、洛北の観光開発や比叡山延暦寺への参拝者らの利用を目的に、出町柳―八瀬(現・八瀬比叡山口)間5・6キロを開業した。現在は出町柳と八瀬比叡山口を結ぶ叡山本線と、宝ケ池と鞍馬を結ぶ鞍馬線の2路線がある。

 記念式典で豊田秀明社長らがくす玉を割って100周年を祝った。豊田社長は取材に「地域の皆様に支えられての100年に感謝。地域に愛される鉄道として、左京の自然、歴史、文化の素晴らしさをお伝えできたらと思う」と語った。

一部お披露目された叡山電鉄の新たな観光列車「展望列車『舞』」=京都市左京区の八瀬比叡山口駅で2025年9月27日、日高沙妃撮影

 年内にデビュー予定の観光車両「展望列車『舞』」の一部をお披露目。外装は沿線の花々が織りなす景観を表し、内装はかんざしに見立てた握り棒など着物に着想を得たデザインになっている。【日高沙妃】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。