
犬は注いだ愛情に応えてくれる(写真はイメージです) Milli-Unsplash
<頭部を撃たれ、顎の骨が砕かれていたビーグル犬。保護活動家に救われ、奇跡的な回復を見せている>
頭部を銃で撃たれて路上をさまよっていた犬が、永遠の家を見つけ、見違えるほど元気になった。
【動画】弾丸で顎の骨が砕かれ...痛々しい状態で発見されたビーグル犬
米ネブラスカ州の動物保護活動家のエール・ワーリーさん(37)は、今年3月に、道路脇にひとりぼっちでいるビーグルを見つけた。犬は明らかに栄養失調で、目の上と鼻の周りに痛々しい傷を負っていた。
「ジュニ」と名付けられたこの犬を、地元の動物病院に運ぶと、頭部を2発撃たれていたことがわかった。うち1発は目の上をかすめ、もう1発は顎を粉砕していた。
ワーリーさんによると、ジュニはその日に撃たれ、何時間も路上をさまよっていたとみられる。
翌朝、4時間以上かけて歯科外科医のいる動物病院へ連れていくと、ジュニは22口径の銃で撃たれ、右下の顎の骨が砕かれていることが確認された。「弾丸は目と脳を数センチ差で外れていた」とワーリーさんは言う。
ジュニは、弾丸の破片を取り除き、砕けた顎の骨のかけらを摘出する手術を受けた。その後、顎の再建手術も受けた。
現在、ジュニは順調に回復し、飲食や遊びもできるようになった。口の中の上の部分には親指大の穴が残っており、いずれは歯を4本抜き、その骨を移植して穴を塞ぐ手術をする予定だという。
ジュニには、身体的な治療だけでなく、心のケアも必要だった。最初は常に緊張しており、リラックスすることもできず、食べ物も「後でなくなってしまうのではないかと不安がって」隠す癖があったとワーリーさんは言う。しかし、数カ月が経ち、食べ物を隠すことはしなくなり、落ち着いた様子を見せるようになった。
今ではワーリーさんが飼っている2匹のゴールデンレトリバーとよく遊び、日に日に愛情深くなり、愛されることを学んでいる。
ワーリーさんは当初、ジュニの一時的な里親になるつもりだったが、結局、ジュニは彼女の永遠の家族となった。
ジュニと出会って以来、ワーリーさんはTikTok(@tailsfromtheprairie)で回復の様子を記録してきた。多くの動画が拡散され、半年後の様子を映した動画は、本記事の執筆時点で31万5000回以上再生され、「いいね」は5万8600件寄せられている。
ワーリーさんは、「ジュニのストーリーは、人間が持つ残酷さと優しさの両方を思い起こさせる。誰かが彼女の命を無意味に終わらせようとした一方で、今では何千人もの人々が彼女を応援し、その成長を祝福してくれている。ジュニは、愛とセカンドチャンスが人生を変えられるという生きた証だ」と話している。
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