
意図しない妊娠を防ぐ緊急避妊薬「ノルレボ」について、厚生労働省は20日、医師の処方箋なしに薬局で購入できる市販化を承認した。薬剤師による対面販売が必要な「要指導医薬品」に指定し、その場で服用することを義務付ける。来春ごろの販売が見込まれる。
避妊の失敗や性暴力など望まない妊娠を防ぐ薬で、アフターピルとも呼ばれる。性交から72時間以内に服用した場合の妊娠阻止率は約80%。主な作用は排卵を止める、または遅らせることで、流産は引き起こさない。副作用は少なく、安全性が高いとされる。
購入者に年齢制限は設けず、保護者の同意は不要とする。厚労省は販売薬局や対応時間などの情報を公表する予定だ。
あすか製薬が市販薬としての製造販売承認を取得し、販売は第一三共ヘルスケアが担う。2023年11月からの試験販売では7000~9000円程度の価格となっており、第一三共ヘルスケアの担当者は「入手にハードルのない価格に設定する予定」と話した。【中村好見】
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