「静岡ベストシェフアワード2025」の募集チラシ=静岡市提供

 静岡市は「地味」ながらも「滋味」にあふれた食文化に触れてもらう観光「JIMIガストロノミーツーリズム」の普及促進を目指し、優れた腕前と発信力を兼ね備えた料理人とそのお薦めの一品を表彰する「静岡ベストシェフアワード」を創設し、24日から募集を開始する。【丹野恒一】

 「JIMI」は滋味と地味をかけた造語。市は「南アルプスから駿河湾までの高低差がもたらす多様で豊かな食材があり、地域に根差した歴史と文化も有する静岡市を体現している」(観光政策課)として、風俗として食を楽しむ旅「ガストロノミーツーリズム」を象徴するキーワードに位置づけ、シェフアワードを企画した。

 応募資格があるのは、市内に店を構え▽静岡の食材を積極的に取り入れ▽新しい考え方やチャレンジをしている――などの条件に当てはまる料理人。和洋中、スイーツあらゆるジャンルの一品のストーリー性や生産者との関わり、地域への思いなどを、書類・コンセプトの1次審査、実食・プレゼンテーションの2次審査で評価し、大賞1人と若干名の優秀賞を決める。

 記者会見でアワード創設を発表した難波喬司市長は「食を目的に訪れたい街として静岡市の魅力を高め、『JIMI』を世界の共通語にしたい」と意気込みを語った。

 応募はアワード特設サイトから。11月20日まで受け付け、2026年2月中旬に授賞式を開催。来年以降も続けるという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。