
アジア最大級の熱気球大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が30日午前、佐賀市で開幕した。米国や英国、ドイツ、ブラジルなど、大会最多となる20カ国・地域から参加が集まり、カラフルな熱気球が佐賀の秋空を舞う。11月3日までの期間中に海外勢27機、国内勢97機が参加予定だ。
メイン会場の嘉瀬川河川敷には、まだ暗いうちから多くの観客が集まり、地面に横たわった熱気球が次々と膨らみ、空に向かって浮かび上がる雄大な風景を楽しんだ。7時にスタートした「一斉離陸」には70機が参加した。

5日間の総スコアで順位を競う競技部門には、国内49機と海外21機の計70機が出場する。競技飛行は午前7時と午後3時の1日2回(最終日は午前のみ)行われる。選手たちは風向きなどを考慮しながら気球の高度を調整して地上の目的地である「ターゲット」に近づき、「マーカー」と呼ばれる小袋を投下して距離の近さを競う。
人気キャラクターや恐竜などユニークな形状の変形気球を間近に眺める「バルーンファンタジア」や、日没後にバーナーで照らされた熱気球が幻想的な光景を織りなす夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」も行われる。
組織委員会によると、期間中に約80万人の観客が訪れる見通し。昨年は台風による悪天候で競技は規模を縮小して実施したものの、会場内での大会関連イベントは中止になった。来場者は累計で2981万9000人となっており、今大会中に3000万人に達する見込みだ。
佐賀の熱気球大会は1980年に始まり、84年から国際大会となった。海外での評価も高く、世界トップクラスのバルーンパイロットの間でも人気の大会になっている。
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