山口大(山口県山口市)は30日、2026年度以降に入学する学部生の年間授業料を20%値上げすると発表した。現行の53万5800円から10万7160円増の64万2960円となる。大学院博士前期課程の授業料も27年度の入学生から20%値上げする。一方、大学院博士後期課程は現行の授業料を維持する。授業料の値上げは都市圏を除く地方国立大では初めて。
谷沢幸生学長は記者会見で、国の運営費交付金の減少や物価高、人件費増などにより「財政は困窮し、施設の劣化は限界にきている」と説明した。
値上げにより、初年度は約1億7000万円、4年後には約7億7000万円の増収を見込み、全額をWi―Fi(ワイファイ)の整備や老朽化した空調の全面的な更新など、教育研究環境の整備に充てるという。【藤田宰司】
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