第36回毎日大学フォーラムのパネルディスカッションで議論する登壇者ら=福岡市博多区で2025年10月31日、北山夏帆撮影

 第36回毎日大学フォーラム(毎日新聞社主催、文部科学省後援)が31日、福岡市博多区であった。「九州・山口エリアにおける地域大学振興のあり方」をテーマに、文科省大臣官房審議官の先崎卓歩氏と共愛学園前橋国際大学長の大森昭生氏が講演した。パネルディスカッションには山口県立大学長の田中マキ子氏も加わって意見交換し、大学関係者が耳を傾けた。

 先崎氏は講演で「地方が元気にならないと日本は沈む」と強調し、地方大のリソースを生かした産業創出やスタートアップ支援などの重要性を指摘した。大森氏は「地域に出ると山のように先生がいる」として、地元企業や役場、集落などを舞台に人材を育てる「地学一体」の実例を紹介した。

 パネルディスカッションは毎日新聞客員編集委員で芝浦工大柏中学高校の校長、中根正義氏がコーディネーターを務めた。田中氏は山口県立大、山口大、山口学芸大の3大学連携による「文系DX人材」の育成プログラムなどを紹介。地域との関係作りのコツや地方大にしか果たせない役割について意見を交わした。【平川昌範】(フォーラムの内容は11月下旬に詳報します)

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