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<新人の女性客室乗務員が体験した、乗客からの「あり得ない要求」。動画を見た接客業に携わる人々からは、自らの「信じられない要求」体験談が寄せられた>

快適な空の旅を提供することは航空会社にとって重要なミッションだが、乗客の側から客室乗務員などのスタッフに無茶な要求をするのは当然NGとなる。しかし、アメリカのある女性客室乗務員は、短距離の国内便フライト中に乗客から思いもよらない「お願い」をされ、その経験がSNSで話題となっている。

■【動画】「あなたの制服を...」 新人CAにとんでもない要求をする乗客...動画を見た人からは「搭乗禁止に」の声

言葉を失う体験をしたのは、米サウスカロライナ州出身で29歳のリズという女性。彼女は客室乗務員として働きだして18カ月になり、普段からTikTokで日々の仕事にまつわるエピソードを発信している。今回の動画は35万回以上再生され、大きな注目を集めることになった。

「昨夜、ある女性(の乗客)からブランケットはあるかと聞かれ、『申し訳ありません、ありません』と答えた。国内線には毛布の用意がないから。それに、フライト時間は49分間だった」と、リズは語る。「すると彼女は、『分かりました。では、ジャケットを貸してくれますか?』って」

最初、リズはその女性が自分の頭上の荷物棚にジャケットをしまっており、それを取り出したいと言っているのだと思った。だが、「そうじゃなかった。『それを毛布代わりに使ってもいい?』って言うの」とリズは明かした。つまり乗客は、リズが着ている上着を脱いで、毛布代わりに提供するよう要求したのだ。「私は、ただ立ち去ったわ」

「利用する資格がないとして搭乗禁止にされるべき」

唖然としつつもリズは冷静さを保ち、その後も通常どおり機内サービスを続けたという。「ショックで言葉が出なかった。でも、その後も何もなかったように、彼女にドリンクを渡したりした」と、リズは本誌に語った。

こんな非常識な人がいるのかと驚くような話だが、彼女によると空の上では奇妙なやり取りはよくあることだという。「客室乗務員をしていると、本当に突拍子もない質問をたくさん受ける。でも私はこの仕事が大好き。変なことやストレスがあっても、楽しい部分を共有していきたい」

TikTokの動画には、接客業に従事する多くのユーザーたちから同情の声や、自身の体験を語る数百件に上るコメントが寄せられた。

「図々しいね。でも、あなたも『これは私の制服だし、寒いから必要なんだ』って断ることができたんじゃないかと思う」

「以前、寒そうにしている乗客にセーターを貸したことがある。でも着陸前に返してくれと言ったら、彼女は足の方からセーターを脱いで返してきた。もう二度と貸さない」

「乗客に『耳垢を取りたいからピンセットを貸して』と言われたことがある。は? 無理」

「私の悪い癖なのだけど、こういう質問をしてきた人には、どういう経緯でそんな考えに至ったのか詳しく説明してもらいたくなる」

「一部の人間は、飛行機を利用する資格がないとして搭乗禁止にされるべき」


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