JR九州が5日発表した2025年9月中間決算は、売上高が前年同期比14.0%増の2376億円、本業のもうけを示す営業利益が38.4%増の408億円で、いずれも過去最高だった。

 4月に実施した平均15.0%の運賃・料金引き上げによる鉄道旅客運輸収入の増加に加え、不動産販売も好調だった。鉄道旅客運輸収入は14.1%増の836億円で、同社は増加分に大阪・関西万博の効果が6億円程度含まれるとみる。

 一方、「博多駅空中都市プロジェクト」の中止で87億円の特別損失を計上したほか大雨の被害もあり、純利益は1.4%減の223億円だった。

 26年3月期の業績予想も、従来の予想から売上高や営業利益を上方修正した一方、純利益は下方修正した。

 古宮洋二社長は記者会見で、運賃引き上げによる利益を安全対策や災害対策、サービス向上の投資などに充てる考えを改めて示し、「将来に向けて、ニーズを把握して収入を伸ばす施策をやっていきたい」と話した。

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