香川県教委が選定する今年度の「教育文化功労者」に、県ラグビーフットボール協会理事長の和田祥司さん(63)=同県丸亀市=らが選ばれ5日、高松市の県庁で表彰式があった。同協会関係者としては初めてで「県内ラグビーを上向かせるきっかけになれば」と喜ぶ。
学校教育や文化、スポーツなどの分野で功績があった個人・団体が対象で、今回は18人、5団体が選ばれた。和田さんは、同協会役員として競技の普及発展と競技力向上に努めた功績が評価された。
和田さんは高知県土佐町出身。高校時代にラグビーを始め、ポジションはフォワード第1列でスクラムの支柱を担う右プロップ。1980年に香川県にあったアジア石油(現コスモ石油)ラグビー部に入り、1年目からレギュラーとして活躍した。28歳で現役を退いた後は監督も務めた。
同協会に入ってからは、幼少児向けスクールでの指導や、ビーチラグビー、タグラグビーといったイベントにも知恵を絞り、課題となっている県内のラグビー競技人口の拡大に取り組んでいきた。
この日、淀谷圭三郎県教育長から表彰状を受け取った和田さんは、「ラグビーは礼に始まり礼に終わる武道のような競技。ルールを守り、痛みを感じ、思いやりの心も養え、社会へ出る下地にもなる」とラグビーの魅力を語った。【広田正人】
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