「天空の城」で知られる兵庫県朝来市の国史跡「竹田城跡」(標高約350メートル)で11日早朝、雲海の上に城跡が浮かび上がる幻想的な風景が広がった。

 北西に竹田城跡を望む立雲峡の展望台には日の出前から多くの人が訪れ、大海原のように広がる霧の中から朝日に染まった城跡が現れると、感嘆の声があがった。

 秋から冬にかけて冷え込みが厳しい朝は、日中との寒暖差で水蒸気が水滴に変わり霧が発生しやすくなる。風がなければ霧が盆地に滞留し、円山川から立ちのぼる水蒸気と混ざり合うことで山間を埋め尽くす雲海ができる。

 市観光協会によると、例年は9月頃から見られるが、今年は10月までほとんど見られず、11月に入って雲海が広がる日が増えたという。

【動画】雲海の中に浮いているように見える竹田城跡=大山貴世撮影

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