JR高槻駅で行われたセレモニー。オリジナルのアナウンスが駅構内に流れる糸谷哲郎八段(左端)と脇謙二九段(左から2人目)=高槻市で2025年11月17日、新土居仁昌撮影

 関西将棋会館の大阪府高槻市移転1周年を記念して、JR高槻駅で17日、将棋の棋士たちによる構内アナウンスが始まった。「今日も良い一日をお過ごしください」「今日も一日お疲れさまでした」などと、棋士たちがオリジナルのアナウンスで駅の利用客を見送り、出迎える。期間は半年間で、総勢約30人の棋士が登場する予定。

 トップを務めたのは谷川浩司十七世名人、脇謙二九段、糸谷哲郎八段、「将棋のまち高槻」PR大使のつるの剛士さんの4人。「高槻では対局はもちろん、さまざまなグルメも楽しんでいます。皆さんは今日どんな一日でしたか? 明日も良い一日をお過ごしください」。糸谷八段のアナウンスは「勝負めし」も意識した内容だ。

 毎日午前6~11時と午後5~10時の間、15分おきに4人のアナウンスが交代で流れる。桐山清澄九段、福崎文吾九段、福間香奈清麗(女流6冠)らが収録済みで、4人1組で順次、交代する。

 初日は高槻駅で浜田剛史市長らも出席してセレモニーがあった。脇九段は「少し恥ずかしかったが、高槻市と一緒に将棋連盟もますます発展していきたい」、糸谷八段は「高槻に来てからの1年はあっという間だった。棋士のアナウンスを皆さんに楽しんでいただければ」と話していた。【新土居仁昌】

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