猫は名前を呼ばれると反応する…こともある(写真はイメージです) Zach Reiner-Unsplash

<アメリカで人気がある猫の名前ランキング2025年版が発表された。日本の食べ物などに由来する名前も多数がランク入りしている>

名前は猫自身にとっても大切だ。サイエンティフィック・リポーツ誌に掲載された2019年の調査によると、猫は自分の名前を認識できる能力がある。

この実験では、4つの単語に続いてその猫の名前を呼んだ声を録音して聞かせ、それぞれに対する猫の反応を観察した。

猫たちの反応は、耳をピクリとさせたり頭を動かしたりする程度。尾を動かしたり鳴いたりする反応はごくわずかだった。それでも研究チームは各反応を4段階で評価して、猫が自分の名前をそれ以外の単語と区別できていることを証明した。

実験は飼い主の声と他人の声で行い、猫たちはどちらの場合も自分の名前を認識している様子だった。

猫が自分の名前を大切にしているらしいことを考えると、猫の名前は慎重に選ぶ必要がある。

もっとも、アメリカで人気の猫の名前トップ100のランキングを見る限り、ほとんどのアメリカ人は無難な名前で満足しているらしい。

ランキングはペットケアサービスのマーケットプレイス「Rover」が、ユーザーの登録している数百万匹の猫の名前を分析してまとめた。

1位のルナは、犬の名前としてもアメリカで一番人気だった。続いてマイロ、レオ、オリバー、リリーがトップ5に入っている。

日本語由来の名前で最も人気があるのは29位のモチと、33位のミソだった。ほかにもスシ(53位)、ユキ(54位)、スキ(67位)、トーフ(85位)などの名前がトップ100にランクインしている。

Roverは名前の由来についても、新しくペットを迎えた飼い主1000人を対象に調査した。

その結果、映画やドラマなどのエンターテインメント(33%)、猫の種類(20%)、ユーモア(17%)、自然や宇宙(16%)、食べ物(12%)などに着想を得ていることが判明。ディズニーの『ライオン・キング』に登場するシンバや優しい幽霊のキャスパー、人気ドラマ『フレンズ』のフィービーなど、90年代のアニメやドラマのキャラクターが人気だった。

ビーンズ、スシ、トーフなど、食べ物由来の名前も増えている。認定ドッグトレーナーでRoverのペットライフスタイル専門家、ニコール・エリスによると、「楽しい食事やおいしいおやつはみんなが大好き。だから飼い主が犬を『ハッシュブラウン』と呼んだり猫を『ナッターバター』と呼んだりするのはよく分かる。両方とも(新しくペットを迎えた飼い主の間で)トレンド入りしている」という。

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