くす玉を割り、130周年を祝うJR東日本水戸支社の下山貴史支社長(右から2人目)、土浦市の安藤真理子市長(同3人目)ら=JR土浦駅東西自由通路で2025年11月23日午前10時16分、鈴木美穂撮影

 常磐線・土浦―友部駅間が開業130周年を迎えたのを記念して、茨城県土浦市のJR土浦駅東西自由通路で23日、記念式典があった。沿線自治体の市長らが列席したほか、住民や鉄道ファンら約100人が集い、歩みを祝った。

昭和初期の土浦駅外観=土浦市立博物館提供

 土浦―友部駅間は1895(明治28)年11月4日に開業。翌29年には田端駅(東京都北区)まで延伸し、住民の生活路線や、首都圏と地域を結ぶ県の大動脈として発展してきた。

 式典ではJR東日本水戸支社の下山貴史支社長が「常磐線はかつての上野止まりから、東京・品川まで乗り入れることで便利になったというお声をいただく。土浦ではサイクリングが活発で、需要に応えられるように上野から土浦までは自転車を分解せず持ち込んで乗れる『サイクルトレイン』のサービスを提供している。今後も地域の発展に尽くしたい」とあいさつ。土浦市の安藤真理子市長は「愛する常磐線が150年、200年と続くよう応援したい」と笑顔で祝辞を述べた。

 くす玉が割られ「祝 開業130周年」の垂れ幕が現れると、お祝いのムードは最高潮に。JR水戸吹奏楽団が「銀河鉄道999」など鉄道にまつわる楽曲を披露し、会場を大いに盛り上げた。

 家族4人で参加した土浦市の小学4年、小林正葵(まさき)さん(10)は「常磐線は風景がきれいで、土浦―神立駅間はれんこん畑が見える。130周年と聞いてうれしい。今後もたくさん乗りたい」とはにかんだ。【鈴木美穂】

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