猫が飼い主を思いやることもある(写真はイメージです) Eeelsahey Oo-Unsplash
<体調を崩して食欲をなくし、寝込んでいた飼い主。ふと目を覚ますとベッドの上に、それが置いてあった。そして翌日は......>
病気で寝込んだ飼い主を気遣う様子の猫の動画が話題になっている。まず画面に映るのは、ベッドの上に置いてあった何粒かのキャットフード。続いて床に座ってこちらを見上げるフワフワの白猫の姿をカメラが捉える。
【動画】病気で寝込んだ飼い主のベッドにこれが...「心配してくれた」猫にメロメロ
「具合が悪くて食欲がなく、3日間寝込んでいた。ウトウトして目が覚めたらベッドの上にキャットフードが置いてあった。私がお腹を空かせているかもしれないと猫が心配してくれた。世界一優しい子」。そんな字幕が流れる。
この動画は@gretta_zouが11月23日にTikTokに投稿して以来、2日間で800万回以上再生された。
今の季節は体調を崩す人が少なくない。ジョンズ・ホプキンズ大学医学部によると、アメリカ人は毎年5~20%がインフルエンザに感染しており、重症化して入院する人も多い。
栄養士のケイラ・ファレルは過去に本誌の取材に対し、秋に体調を崩さないために食べた方がいいものと食べない方がいいものを教えてくれた。もちろんキャットフードは出てこないが、免疫力を高めるためにはタンパク源、ギリシャヨーグルト、柑橘系の果物、生ニンニク、ショウガの摂取を勧めている。
一方、揚げ物や加工食品に加えて、アルコール飲料やカフェインの過剰摂取は免疫力を低下させる。
もっとも今回の動画で注目を浴びたのは食べ物ではなく、猫の思いやりだった。結局のところ、猫は自分のことしか考えていないと思われがちだ。
ユーザーから寄せられた「猫がゴハンを分けてくれたの? 愛されてるね」というコメントは、25万5000以上の「いいね」を集めている。
「この子の気持ちが和らぐよう、食べるふりだけでもしてあげたって言って」というコメントもあった。
ただ、猫の善意を信じるユーザーばかりではなかった。
別のユーザーは「この子はあなたがお腹を空かせていることを心配したのかもしれないけど、きっと、あなたが死んで自分がゴハンをもらえなくなるのが心配だったんだよ」と書き込んでいる。
この猫は翌日、死んだネズミを飼い主の所に持ってきて同じ場所に置いたという。イギリスの保護団体Cats Protectionによれば、獲物を家に持ってくる猫の行動を、家族への愛情や感謝の気持ちを表す贈り物だと勘違いしている飼い主もいる。自分がうまく獲物を捕ったところを見せて飼い主に狩りの仕方を教えようとしている、というのもありがちな誤解だ。
実際のところ、猫が獲物を家に持ち帰るのは、一番安心できる場所だからという理由にすぎない。捕まえた獲物をすぐには食べたくない場合でも、別の動物に盗まれそうな場所に置いておきたくはない。そこで誰にも邪魔されずに食べるため、または取っておいてあとで食べるため、自分が生活の中心としているテリトリーに持ち帰る。ただ、飼い主にプレゼントするつもりはなかったとしても、飼い主の近くなら安心だと思ってくれているという点で、愛情の証と見ることもできるかもしれない。
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