JR名古屋駅(名古屋市中村区)で11月21日、中央コンコースの天井パネルや石膏(せっこう)ボードが落下した事故について、JR東海などは1日、店舗の外装工事の際に石膏ボードの固定状況を確認しなかったことが落下につながったと発表した。
落下したのは、エレベーターホール付近の天井部分に取り付けられた石膏ボードとアルミ部材によるL字形パネルで、全長3.9メートル、重さ約30キロ。高さ約3.3メートルから落下し、パネルが当たった通行人の60代男性が負傷した。
発表によると、8月22日未明に実施した店舗の外装工事で、石膏ボードと下地となる鉄骨との固定が不十分なまま一部撤去し、その影響で不安定になった天井パネルなどが落下したという。工事の担当者は、エレベーターホールに隣接する店舗と同様にボードが固定済みだと思い込んでいたという。
中央コンコースで同様の工事をしていた2カ所には落下防止の措置をしたほか、天井工事を進めている東海道新幹線や在来線の10駅についても安全確認をした。今後は、施工時に天井裏を目視するなどの確認を徹底するとしている。
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