中学受験を経験した親の半数が、「後悔していることがある」と回答した(写真はイメージ)=ゲッティ

 大都市圏の中学受験を経験した親子を対象にした調査で、親の半数以上が「中学受験や受験勉強で後悔していることがある」と答え、子どもたちも友達と遊ぶ時間や自分の気持ちを我慢していたことが明らかになりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「中学受験のストレスと親子の本音」を解説します。

Q 中学受験は大変なの?

A たくさんの勉強時間や塾通いが必要となる場合があり、子どもも親も大きなプレッシャーを感じることが多いです。

Q お金もかかるの?

A 個別指導塾などを展開するスプリックス(東京都渋谷区)が今年8月、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県に住む中学受験を経験した中学1~3年生と親を対象に調査を行い、103組から回答を得ました。それによると、中学受験にかかったお金の平均は239万円で、300万円以上かかった家庭も27%ありました。

Q 子どもは我慢を強いられたの?

A 子どもたちは「友達との遊び」や「習い事・趣味」、「睡眠」などを我慢していたと答えています。特に「友達との遊び」を我慢した子は76%もいました。

Q 後悔していることがあると回答した親もいたんだって?

A 後悔については、親の52%が「ある」または「どちらかといえばある」と回答しました。後悔の種類で多かったのは「親からのプレッシャーで子がストレスを抱えた」や「習い事をやめさせてしまった」「もっと遊ばせてあげればよかった」などです。

Q 勉強が嫌いになった子もいるの?

A こちらは回答が割れました。中学受験を経験した子どもの41%が「勉強が嫌いになった」と答えていますが、「好きになった」と感じた子も51%いました。

Q 「本音を我慢」した子どももいたの?

A 子どもの19%が「自分の気持ちを表現できなかった」と答えました。自分の本当の気持ちや考えを親に言えず、心の中にしまってしまうケースがあるようです。

Q 中学受験はやった方がいいのかな。

A スプリックスの常石博之代表は「メリット・デメリットをきちんと理解したうえで、中受をするかどうかの判断が必要ではないでしょうか」と話しています。

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