近年の夏の猛暑に対応するため、水戸市教育委員会は12日、2026年度から市立小中学校などの夏休みを5日延長すると発表した。あわせて教職員が新年度の準備に余裕を持てるよう春休みを2日増やす一方、冬休みは2日短縮する。合計の休みは64日間から69日間になるが、国が定めた年間授業数は十分確保しているという。
市教委によると、水戸市の夏休みはこれまで7月21日~8月26日だった。ただ、8月下旬でも猛暑が続き、登下校時や学校生活で子どもたちの熱中症リスクが高いため、夏休みを8月31日までに延長。現行3月25日~4月5日の春休みは、教室の環境整備や教職員同士の引き継ぎなどといった新年度の準備時間を確保するため、4月7日までとする。比較的過ごしやすい冬の時期に授業を行い、冬休みは現行から前後2日短縮し、12月25日~1月6日とする。
一方、県内では夏休みを8月31日までとする市町村が大半。市教委によると、2004年度に国から英会話教育特区に指定され、英会話の授業数確保のため長期休業日などを減らし、18年度から現行の休業期間になった。市内の計48の小・中・義務教育学校のほか、市立幼稚園と認定こども園計8園も同様に26年度から変更する。
市教委は夏休み期間の延長について「近年の気温の上昇に伴い、各校とも工夫を凝らして対策しているが難しい。子どもたちの安全と健康を守るために延長を決めた」と説明している。【鈴木敬子】
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