戦艦大和とゆかりが深く、日本で最も古い神社の一つとされる大和(おおやまと)神社(奈良県天理市新泉町)。普段は閉ざされている「禁足地」が、154年ぶりに開放される。正月の3日間限定で、本殿前に参拝者を初めて受け入れるという。神社は「多くの方にお参りいただきたい」と話している。

 大和神社は日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)を主神としている。崇神天皇の時代まで天照大神と共に、天皇の身近で祭られていたと日本書紀に記されている。大和の国全体を守る神様で、航海安全の守護神ともされた。奈良時代には遣唐使の使節が渡航前に参拝し、安全を祈願したという。歌人の山上憶良(やまのうえのおくら)による安全祈願の長歌が、万葉集に残っている。

 そのため、大和神社の祭神の分霊が、戦艦大和の「艦内神社」に祭られていた。境内には大和の精密画や模型が並べられた「展示室」や、石碑が建てられ、隣接の祖霊社には、沈没で亡くなった2700人余りが祭られている。

 開放されるのは、拝殿と本殿に挟まれた「斎庭(ゆにわ)」。神事を行う際に、神様が滞在する清浄な空間とされる。年1回催される春の大祭の時に、ごく限られた関係者を入れているものの、普段は垣根で囲まれて閉ざされている。神社によると、いまの本殿が造営された1872(明治5)年から一般開放していないという。

 拝殿に向かって左側から斎庭に入り、本殿にお祈りすることができるという。本殿のたたずまいも楽しむことができる。本殿前にさい銭箱や参拝者が鳴らす鈴も用意される。「お参りにきてよかったと思えるようなことができないか」と考えていた西口学宮司が、氏子らと話し合い、期間限定で開放することにしたという。西口宮司は「神様や神社をより身近に感じていただければ」と話している。

 1日午前0時~午後4時と、2、3両日の午前8時~午後4時に開放される。JR長柄駅から徒歩7分。

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