京都大理学部は2026年度、遠方から進学する女性に、初年度の家賃負担軽減策として30万円程度を支給する「女性学生入学支援奨学金」を創設する。
オートロックやモニター付インターホン、防犯カメラ、管理人常駐など高い安全性を備えたマンションの家賃が、一般の物件より高めであることが理由という。
理学部の過去5年間の入学者のうち女性の数は、25年度30人(9・55%)▽24年度35人(11・25%)▽23年度24人(7・43%)▽22年度33人(10・15%)▽21年度21人(6・46%)――だった。
25年度の全学部の入学者のうち、女性は664人(22・89%)。割合を学部別で比べると、理学部は他の理系の医学部(36・07%)、薬学部(31・76%)、農学部(30・94%)、工学部(12・19%)を下回る最小となり、改善策を検討している。
受給の要件を含めて詳細は1月中旬に示す方針で、入学時に支援する30万円程度の金額の積算根拠や予算規模については取材に「お答えできない」としている。【太田裕之】
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