大学入学共通テストに臨む受験生ら=東京都文京区で2026年1月17日午前9時13分、滝川大貴撮影

 17、18日に実施された大学入学共通テストで、7人の受験生が不正行為で失格となった。

 隣席の答案をのぞき込むといった古典的なカンニングのほか、スマートフォンを使用した受験生も3人いた。

 センターによると、福岡県の試験場では18日の数学の試験中、受験生1人がスマホを足に挟んで使用する様子が確認された。

 受験生は担当者の聞き取りに対し「問題を撮影し、ネット上で知り合った後輩に試験終了後に送信した」と外部への送信を示唆したという。

 この受験生のスマホからは、問題などの画像約200枚が確認された。送信履歴はなかったが、試験場となった大学が警察に相談し、警察が受験生を任意聴取している。

 ほかに、千葉県と宮城県の試験場で、受験生それぞれ1人がスマホを足に挟んで使用。千葉県では公民の試験中、日本史に関するウェブページを閲覧した受験生がいた。宮城県の受験生は数学の試験で電卓機能や検索エンジンを使っていたのが確認された。

 スマホを含む先端機器の小型化・高機能化に伴い、不正は近年ハイテク化する傾向がある。

 2022年の共通テストでは、受験生の女性がスマホを上着の袖に隠して問題を撮影し外部に送信。女性は失格になり警視庁に書類送検された。

 共通テスト以外では、24年に実施された早稲田大の入試で、受験生がスマートグラス(眼鏡型の電子端末)を使って問題を撮影し交流サイト(SNS)を通じて外部に流出させた。

 大学入試センターは25年の試験から、試験時間中にスマホやスマートグラス、スマートウオッチ(腕時計型の電子端末)などの使用禁止を明文化している。

 ただ、外部との通信の遮断という抜本的な対策には100億円もの費用がかかると試算されており、実現には至ってない。【西本紗保美、斎藤文太郎】

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