北九州市八幡西区

 北九州市教育委員会は28日、市立折尾西小学校(八幡西区)の1995~98年度の「卒業証書台帳」338人分を誤って廃棄した、と発表した。卒業証書台帳は、卒業証書を交付した記録。卒業生の氏名や生年月日、卒業年月日などが記載され、卒業証明書の発行などに使用される。

 市教委によると、卒業証書台帳の保存期限は「北九州市教育委員会文書規程(きてい)」により30年と定められている。7月23日、3人の同校教職員が耐火書庫内で保存期限が経過した文書の廃棄作業に取り組んでいたところ、当該卒業証書台帳が保存期限内だったにもかかわらず廃棄文書として梱包(こんぽう)。8月8日に回収業者へ引き渡した。文書はその日のうちに溶解処理されたという。卒業生から27日に照会を受けたことで発覚した。

 同校では、廃棄時に複数の人数で確認を徹底するとともに、研修などで再発防止に努めるという。

 廃棄された台帳は、卒業アルバムなどを基にして可能な限り復元に努める。卒業証明書の発行はこれまで通り対応可能という。【津島史人】

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