研究者たちはキスを別の視点から研究した StockSnap-pixabay
<英アバーテイ大学は、今までの性に関する研究とは違うアプローチでキスを研究した>
英アバーテイ大学はバレンタインデーに、良いキスとは何によって決定されるのかということを調査した研究結果を発表した。
【動画】キスの重要性とは?
発表によると、良いキスを決定づける要素はテクニックよりも、むしろそのとき心の中で何が起きているかに大きく関係していることがわかった。
この研究は、キスの良し悪しを決めるうえで、想像力やそのときの気持ち、頭の中で思い描いていることが大きな役割を果たしていると報告している。つまり、単に体が触れ合うことだけで相性が決まるという考え方に疑問を投げかけたのだ。
本研究は、これまでのようにキスという行為そのものに注目するのではなく、キスをどう感じ、どう受け止めるかを左右する思考や感情のほうにフォーカスした。キスは性的魅力や親密さを呼び起こすものだと広く信じられているが、研究者らは、こうした前提が体系的に検証されることはほとんどなかったと指摘している。
研究チームは、想像力が「良いキス」の特質の定義に影響を与えるかどうかを検討した。
具体的には、イギリスとイタリアの参加者に、親密さやキスに関する態度、経験、空想について、オンラインで詳細に質問。参加者は、良いキスとはどのようなものかを評価し、自分はキスが上手だと思っているかどうかを回答した。
また、親密な関係や恋愛についてどのくらい空想するのか、さらに性的欲求がどの程度あるかについても回答した。
これらの回答を総合し、研究者らは、考え方や感情の違いが、キスの良し悪しの判断にどう影響するのかを調べた。
分析の結果、はっきりとした共通の傾向が確認された。
親密な場面をよく空想する人ほど、相手が良いキスをするかどうかを判断する際に、触れ合いの強さや興奮をより重視する傾向があった。
つまり、空想をよくする人は、単に唇の感触といった身体的な刺激だけでなく、そのときの気持ちの高まりや心理的なつながりも含めて、キスを評価する傾向が強かったのだ。
重要なのは、この傾向が、もともとの創造力の高さや性的欲求の強さを考慮に入れたうえでも変わらなかったことだ。想像力そのものが、キスのような愛情表現をどのように感じるかに独自の影響を与えている可能性が示されたのだ。
論文の著者で心理学者のクリストファー・ワトキンスは研究結果について「キスは、ただ唇の感触を味わうだけの行為ではない。そのとき自分が何を考え、どんな気持ちでいるかによって、その感じ方や意味は大きく変わる」と述べた。
「これまでの性に関する研究は、身体的な刺激やその反応に重点を置いてきた。しかし本研究は、キスの際に相手とどう向き合うかは、そのときの想像や気持ちといった内面の状態にも大きく左右されることを示している......心理的要素と身体的要素の両方を検討することで、人々がなぜ関係の中でキスを用い、評価する仕方に違いがあるのか、なぜ一度のキスがそれほど意味深く感じられるのかを、よりよく理解できる」
今回の研究結果は、キスに関する長年の前提に一石を投じたものだ。
キスは親密な関係において肯定的な心理的効果を促進するとされることが多く、将来のパートナーを見極めたり、感情的な絆を維持したりするための手段とされることもある。
しかし研究者らは、恋愛的なキスが性的交渉の直接的な触媒として作用することを示す実証的証拠はいまだ存在しないと指摘する。
本研究によれば、これまでの仮説検証は、性的興奮の前提となる精神状態の役割を過小評価してきた。行動や身体的反応に主として焦点を当ててきた過去の研究は、想像力や内的な感情過程の重要性を見落としていた可能性があるという。
この空白に対処するため、アバーテイ大学の研究は、親密な空想が、良いキスを定義する際に人々が興奮をどの程度重視するかを予測するかどうかを具体的に検証した。
結果、空想をよくする人は、性欲の強弱や創造性の高低にかかわらず、キスのときの興奮を大事にしていたことが分かった。
本研究は、良いキスかどうかは、その人がどんな気持ちや思いを抱いているかによって左右される可能性を示したのだ。
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