摘み立ての巨峰を、房から実をはずす機械に投入する九州産業大のインターン=福岡県久留米市田主丸町の巨峰ワイナリーで、2025年8月22日午前9時9分、前田博之撮影
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 福岡県久留米市田主丸町益生田の「巨峰ワイナリー」で9月13、14日の両日、「ワイン祭り」が開かれる。ワインの新酒はフランスの「ボジョレー・ヌーボー」が有名だが、1972年創業のワイン醸造所が今年の地元巨峰で作る本物の新酒祭り。醸造の佳境を迎えたワイナリーを訪ねた。

 筑後平野の南に連なる耳納連山。その中腹、標高80メートルの森の中にワイナリーがある。坂を途中まで登ると風が流れ、ふもとの熱気がウソのように涼しい。醸造作業はタンク舎前の屋外テントの中で行われていた。

 この日は4人で▽巨峰の実をはずして潰す▽絞る▽果汁に酵母を入れて発酵させる――白ワインの製造工程を、機械をパイプでつないで作業中。醸造責任者の川島教朋さん(48)は「今年の巨峰はシーズン始めの今の段階で糖度18程度と十分甘い」と笑顔を見せる。

摘み立ての巨峰を機械に投入すると、果実と軸などが分離される=福岡県久留米市田主丸町の巨峰ワイナリーで、2025年8月22日午前9時10分、前田博之撮影
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 今後は果汁を低温発酵させて濾過(ろか)し、構内でしか飲めない微発泡の「ホイリゲ生ワイン」(アルコール度数5%)や、その味を火入れして保つ「ワインの赤ちゃん」(同7%)の巨峰香る新酒になる。ワイナリーでは熟成させた通常の巨峰ワインのほか、あまおう、キウイ、柿など地元特産果実を使ったフルーツワインにも力を入れている。

 ワイン祭りは午前10時から午後4時、筑後平野を望む構内で。出来たてのワインの赤ちゃんなどの販売やくじなどがある。構内レストラン「ホイリゲ」も営業中。問い合わせは0943・72・2382。【前田博之】

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