サプリはあくまでも基本的なケアを「補完」する存在だと専門家は言う NEW AFRICA/SHUTTERSTOCK

<シワ消し効果にエビデンスなし。日々の地道な努力の積み重ねこそが美肌を作る>


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気長にこつこつ摂取する

コラーゲンのサプリメントを長期間継続的に摂取すれば肌のハリや保湿力の向上が期待できるが、シワは防止できない──。そんな研究結果が発表された。

英アングリア・ラスキン大学(ARU)の研究者らは被験者7983人を対象に行った113件の実験から得たエビデンスを分析。その結果を美容外科専門の学術誌「エステティック・サージェリー・ジャーナル」で発表した。

コラーゲンは体内で自然に生成されるタンパク質で、真皮の線維芽細胞形成をサポートし、皮膚の新陳代謝を促し、皮膚の構造を支えて強度とハリを与え、臓器を保護し、血栓形成に重要な役割を果たす。爪や骨、腱、関節軟骨、靭帯など結合組織もサポートする。

だが成年初期からコラーゲンの生成は減少し、分解ペースも速くなる。喫煙や日焼けはそのプロセスを加速させ、女性は更年期前後に皮膚のコラーゲンの約3分の1を失う可能性があると、研究チームは指摘する。

サプリがこうした変化に対抗できるかどうかを評価するため、研究チームは昨年3月までにPubMedなど4つの医学・科学文献検索データベースに掲載された研究をレビュー。健康への影響の効果量を算出し、メタ分析・メタ回帰を用いて研究ごとの差異を調べ、結果を国際的な標準的手法で評価した。

その結果、いずれの研究でもコラーゲンサプリを長期間毎日摂取すると、肌のハリや保湿力の向上が見られた。だがシワの減少や肌荒れの大幅な改善といった効果を裏付けるエビデンスは見当たらなかった。

気長にこつこつ摂取する

ARUの新たなレビューについて米バージニア・コモンウェルス大学(VCU)医療センターの皮膚科医ロクサナ・シラージ医師は「最も強力なエビデンスは皮膚の弾力性と保湿力の向上に関するもので、論文執筆陣は確実性が高いと評価した。弾力性の低下は皮膚の老化の主要因の1つだ」と語る。

Reference

Ravindran, R. et al. (2026). Collagen Supplementation for Skin and Musculoskeletal Health: An Umbrella Review of Meta-analyses on Elasticity, Hydration, and Structural Outcomes. Aesthetic Surgery Journal Open Forum. https://doi.org/10.1093/asjof/ojag018

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【note限定公開記事】「シワ防止にコラーゲン」その不都合な真実


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