愛犬の健康を維持するためには成長に合わせた散歩の仕方がある(写真はイメージです) Andriyko Podilnyk-Unsplash
<愛犬の散歩の時間はどう決める? 年齢に応じた適正な運動量を獣医師に聞いた>
愛犬との散歩をどの程度の時間行うべきかは、犬のやる気や体力だけで決まるものではない。獣医師によれば、怪我のリスクを避けつつ愛犬の活発さを維持するには、年齢、犬種、健康状態、さらには歩く場所の地面の状態もかかわってくるという。
ライフステージに適した散歩を理解することは、愛犬にとって安全で健康的なルーティンをつくる助けとなる。
子犬
子犬の運動は、骨がまだ成長段階にあるため、注意が必要だ。エンブレイス・ペット・インシュランスの獣医師ライザ・カーンは、「『月齢×5分』の散歩を、1日最大2回まで」というシンプルなガイドラインを推奨している。
カーンによれば、飼い主がペースを管理する散歩は短時間にとどめるべきだ。「反復的で強制的な運動は、発達中の関節に負担をかける可能性がある」からだ。また、子犬は自然に自分で運動量を調節するため、自由に遊ばせるほうがより安全だという。
シティベット・シャーロット・アップタウンの主任獣医師パートナーのエレナ・シャーリーは、若齢犬は成長板(骨の伸長に関わる組織)があるため怪我をしやすく、硬い地面でのランニングは成犬になるまで避けるべきだと指摘する。
若齢犬
生後6カ月〜18カ月頃になると体力がつき、より長時間の外出が可能になる。カーンによれば、この時期は徐々に散歩の時間を延ばすことができる。ただし、大型犬や超大型犬は成長板が閉じるのが遅いため、引き続き注意が必要だ。
成長板が閉じたことが確認できれば、徐々に距離を延ばしたりランニングを取り入れたりできるとシャーリーは言う。特に関節の問題を抱えやすい犬種の場合は、柔らかい未舗装路を選ぶのが望ましい。
成犬
健康な成犬の多くは、犬種に適した継続的な運動で良好な状態を維持できる。個体差はあるものの、一般的に日に30〜90分の活動が有益であるとカーンは述べる。
ヒルサイド動物病院のメディカルディレクター、キャリン・コリアーによれば、1〜6歳の成犬は、段階的に体を慣らしていれば「日に1〜2時間」の散歩が可能だという。
シニア犬
シニア期に入っても運動は重要だが、より穏やかなものにすべきだ。カーンは、短時間でゆっくりとしたペースの散歩を推奨しており、歩行時の動きのぎこちなさや疲労の兆候がないか注視するべきだという。
コリアーによれば、健康なシニア犬であれば1時間の散歩にも耐えられるが、関節炎を患っている場合はより短時間のほうがいいだろう。
散歩に対して意欲的か、あるいはためらっているかといった態度に注意を払うことが、安全なペースを見極めるヒントになるとシャーリーは言う。
カーンによれば、運動不足の場合は、破壊行動、過度な吠え、落ち着きがなくなるといった傾向が見られるようになる。一方で、運動が過度な場合には、散歩を渋る、疲労、衰弱、びっこを引く、翌日に体がこわばるなどのサインが現れる。
獣医師らは、運動量は個々の犬に合わせて調整すべきだと口を揃える。年齢、犬種、健康状態、天候、地面の状態というあらゆる要素が、散歩の安全性を左右する。迷ったときはゆっくりと始め、愛犬が快適かどうかを観察し、獣医師と相談しながら最適なルーティンを築くべきだ。
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