京都大の卒業式で湊長博学長(右)から学位記を授与される学部代表者=京都市左京区で2026年3月23日午前9時34分、太田裕之撮影
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 京都大(京都市左京区)の卒業式が23日、市勧業館「みやこめっせ」(同区)で開かれた。卒業生は10学部の計2765人。恒例となっている仮装ではアニメのキャラクターや大阪・関西万博の「ミャクミャク」などの姿が見られ、会場を彩った。卒業生らは大学生活を「楽しかった」と振り返り、就職や大学院進学への門出に思いをはせていた。

 湊長博学長は式辞で「皆さんの大半が入学されたのは2022年。その年の2月、私たちはロシアによるウクライナへの全面的な軍事侵攻に大変驚いた。すでに丸4年以上、残念ながらいまだ戦火が絶えない」と言及。ウクライナからの学生受け入れ実績を述べ、平和の実現を祈った。

 続いてSNS時代における対面コミュニケーションの重要性を強調。「皆さんの自己発見の旅はこれから先も続く。大事なのは新しい出会いへの間口を広く開け、臆せず受け入れていくこと。そうした経験から生まれる新しい自己発見が潜在的な特性や能力を引き出し、自己発現に導いてくれる」と述べた。

 式典後の取材で、工学部の山崎日路(ひろ)さん(22)は「静岡県出身で憧れた京都での生活は楽しく、レベルの高い仲間と学べて成長できた。学部では基礎的研究を重ね、大学院では未来につながる応用的研究をしたい」と語った。

 化学メーカーに就職する農学部の巽那月(たつみなつき)さん(22)は「食品生物科学科で学び、部活でもフィギュアスケートに打ち込めて楽しかった」と笑顔。和歌山県出身で東京本社に配属されるといい、「仕事も遊びも全力で楽しめれば」と話した。

 大学院に進む理学部の青柳佑(ゆう)さん(22)は北川進特別教授の25年ノーベル化学賞受賞について「すごい研究者が身近にいる、いい環境にいられたと感じる」と話し、「自分も科学の基本を追求し、基礎研究を頑張りたい」と意欲を述べた。【太田裕之】

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