「奥州げてもの市」で販売された「河童のミイラ」を見る人たち=山形県米沢市で2026年3月28日、竹内幹撮影

 山形県米沢市で28日、第1回「奥州げてもの市」が始まった。東北地方を中心に約40店が骨董(こっとう)品や伝統工芸品、古書などを持ち寄って販売。「河童(かっぱ)のミイラ」も陳列され、関心を集めていた。29日まで。

 発起人で骨董店「禅林堂」(同市)を営む木村武征さん(51)によると、高級な美術品などの「上手物(うわてもの)」に対し、庶民が使う安価な生活道具は「下手物(げてもの)」と呼ばれてきた。

 木村さんの大叔父で美術商だった木村東介さんは1936年、東京の百貨店で東北の骨董などを集めて「奥州げてもの」と名付けた販売会を開催。今回の催しは、それから90年の節目に合わせて企画された。

「奥州げてもの市」で販売された「河童のミイラ」=山形県米沢市で2026年3月28日、竹内幹撮影

 ひときわ注目された「河童のミイラ」は体長50センチほどで、動物の上半身と魚の下半身を持つ。福島県の旧家で江戸時代末期から代々伝わっていたという。

 木村さんがSNSに写真つきで投稿したところ、多くの問い合わせが寄せられた。この日も、250万円の値が付けられた珍品をひと目見ようという来場者でにぎわっていた。

 木村さんは「東北でも大規模な骨董市やのみの市を開き、下手物の魅力を知ってもらいたい」と話していた。【竹内幹】

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