「循環線出発進行! 発車!」の合図で的場町方面へ出発した特別電車=広島市中区の広電本社前停留場で2026年3月28日午前8時42分、川原聖史撮影

 広島市中心部の約7キロを45分で一周する、広島電鉄の定期運行として初めての環状線「循環線」が28日、開業した。

 比治山エリアと、繁華街がある八丁堀や紙屋町などを結ぶ。午前10時から午後4時に運行し、平日は25分間隔で内回りと外回りの各15本、土日祝日は45分間隔で同各8本。

 28日は午前8時過ぎから循環線特別電車の出発式が同市中区で開かれた。地元町内会のほか、広電と連携して広島駅南口広場の再整備を進める市とJR西日本の関係者らが招かれた。

 出発式は千田車庫で始まり、広島原爆で被爆した「被爆電車」の正面に、金地に紫の花びら21枚の絵を輪状に配置して全停留場を表現したヘッドマークが取り付けられた。松井一実市長ら14人が乗車して出庫。広電本社前停留場に移り、広電社員の「出発進行! 発車!」の合図で出発した。

 カメラを手に出発式を見守った広島市西区の高校2年、熊崎晃さん(16)は「町の回遊性が向上して観光客が乗ってくれる。市中心部にも行きやすいので住民の足としても活躍してくれると思う」と喜びをかみしめていた。

 広電によると、新系統を設けるのは2003年の7号線(横川―広島港、当時は広電本社前)新設以来、23年ぶり。循環線の主なターゲットは観光客で沿線住民の利便性向上も期待される一方、運転士や車両を確保するため、28日から8号線(横川―江波)と9号線(白島―八丁堀)を減便した。【川原聖史】

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