春の夜空を彩るピンクムーン(写真はイメージです) Kym Mackinnon-Unsplash
<4月の夜空を彩る満月の「ピンクムーン」。実はピンク色には見えないらしい。今回は月を目指す「アルテミス2」宇宙船の打ち上げと重なる可能性も>
ピンクムーンが完全な満月になるのはアメリカ東部夏時間の4月1日午後7時13分(日本時間2日午前11時13分)。2026年に13回ある満月のうち4回目となる今回は、月が昇った直後が最も美しく見える。
ただ、満月がピークになるタイミングで見られなかったとしても大丈夫。翌日までは明るい満月に見えるので、美しい光景を楽しむチャンスはたくさんある。
ピンクムーンを楽しむためには光害が少ない場所を選ぶ必要がある。高い所や開けた場所、地平線がはっきり見える静かな海岸線などが理想的。双眼鏡や小型望遠鏡を使えば、月のクレーターまで鮮明に見える。
世界各地で月が最も明るく見える時刻は場所によって異なる。月の出計算サイトを利用すれば、自分のいる場所で観測に最も適した時刻が分かる。
ニューヨークで4月1日の月の出は東部夏時間の午後7時15分ごろ、ロサンゼルスでは太平洋夏時間の午後7時13分。
「オールド・ファーマーズ・アルマナック」によると、4月の満月はイースター(復活祭)の日付と関係している。キリスト教の伝統では、春分の日の前の最後の満月は「レンテンムーン(質素な食事の月)」と呼ばれ、春分の日の後の最初の満月は「パスカルムーン(過ぎ越しの満月/復活祭の満月)」と呼ばれる。
2026年の春分の日は、天文学上は3月20日だったが、教会の暦では3月21日と決まっている。この後の満月がパスカルムーンになり、それによってイースターの日付が決まる。
一般的にピンクムーンと呼ばれる4月の満月は、実はピンク色には見えない。この呼び方は、季節の伝統、中でも北米原産の野草「ツルハナシノブ(フロックス)」がこの季節に花を咲かせることに由来する。
つまりこの呼び名は、春の訪れや季節の変化といった自然の移り変わりを表している。
今回の満月は、数十年ぶりに月へ向けて有人宇宙船を打ち上げるアメリカ航空宇宙局(NASA)の「アルテミス2」計画と重なる可能性がある。明るい満月と、その月を目指すロケットが同時に見える滅多にないチャンス到来もあり得る。
ただし打ち上げ後のアルテミス2が見えるのは、フロリダ州とジョージア州南部の一部地域に限られる。それ以外の地域で観測できるチャンスはほとんどない。
月の写真撮影は、それなりの機材がなければ難しいかもしれない。受賞歴のあるハンガリーの天体写真家ラファエル・シュマルは、以前本誌の取材に対し、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラの使用を薦めていた。
高性能ズームレンズ搭載のブリッジカメラの中にも月の出や月の入りを撮影できるものがあるという。軽くて丈夫な三脚も欠かせない。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。