報告書を岸本織江副知事(左)に手渡す一杉正仁県CDR推進会議会長=滋賀県副知事室で、北出昭撮影

 滋賀県CDR(予防のための子供の死亡検証)推進会議は2025年度の検証事例をまとめ、「赤ちゃんの添い寝には窒息死の危険性がある」と注意を呼び掛ける報告書を一杉正仁会長(滋賀医科大教授)が3月27日、岸本織江副知事に手渡した。

 同会議は滋賀県や滋賀医大、滋賀県医師会、滋賀県警などで構成される。予防可能な病気や事故から子供を守り、子供の死亡を減らすことを目的に、18歳未満で亡くなった子供の死因や既往歴、家族関係などさまざまな情報を分析、検証。毎年、検証に基づいて支援体制の構築などを提言している。

 25年度は遺族らの同意を得て約50人を対象に分析した。1歳未満の乳幼児が60%、13~17歳が22%だった。死因別では病死・自然死(74%)が大半を占め、窒息は8%。窒息はいずれも1歳未満で、添い寝中に親の体や布団が赤ちゃんの顔を覆ったり、授乳したまま眠ったりしたことなどが原因だったという。

 一杉会長は「添い寝は赤ちゃんが窒息する危険がある。これまでも予防できる死と言ってきたが、無くなることがない。安全な睡眠環境をより一層啓発していきたい」と述べた。

 近く、添い寝はしない▽あおむけに寝かせる▽赤ちゃんが寝ている場所には枕、ぬいぐるみ、よだれかけなど何も置かない▽1歳までは衣服や空調で温度調整する▽敷布団は硬めで平らなものを選ぶ――などの予防策を記載したリーフレットを作成するという。【北出昭】

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