立命館大や付属の小中高校を運営する学校法人立命館は、教育・研究の理念や行動指針を示す「立命館憲章」を3月27日付で改正し、1日に施行した。2006年制定で24年から改正に着手。25年4月に学内で示した改正案では第二次世界大戦への反省を示す文言などをなくしたことに学生や教職員から反対の声が上がり、最終的には改正前と同様の表現を維持した。
改正案では改正前の「第2次世界大戦後、戦争の痛苦の体験を踏まえて」の文言をなくしていたが、改正では「第2次世界大戦の痛苦の体験を踏まえ、歴史を誠実に省みて戦争と暴力を否定し」と表記。改正案でなくしていた「自主、民主、公正、公開、非暴力の原則を貫き」の文言も復活させた。
一方、新たに「不断に国際化を追求し」「多様性を尊重する」「持続可能な社会の創造と世界の平和の実現に尽くす」などの言葉が盛り込まれた。
法人は「制定から約20年が経過し、社会の変化と学園の発展を受けて改正に至った。次世代研究大学・次世代探究学園の実現と、より多様性に満ちた学園づくりを明確に位置づけた。戦争と暴力の否定を堅持する一貫した姿勢として『平和へのコミットメント』をこれまで以上に明確に示した」としている。
当初は25年10月18日の立命館創始155年・学園創立125周年記念式典で改正憲章を公表する予定だったが、学内の意見を受けて変更。戦争の反省などの文言を取り入れた修正案を同27日に学内に提示し、改めて意見を集約していた。【太田裕之】
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