ついに力尽きた。新しい体を――。誕生から10年を超え寿命を迎えた静岡県下田市のご当地キャラクター「ぺるりん」の切実な呼びかけに多くの支援が集まり、救済されることが決まった。下田商工会議所が着ぐるみの劣化を訴えクラウドファンディング(CF)を実施したもので、当初目標の200万円を大きく上回る347万円を達成。街に愛されるキャラクターは生まれ変わる。【若井耕司】
ぺるりんは2015年、全国でご当地キャラクター人気が高まる中、同商工会議所青年部が中心になり誕生した。名前は下田と縁が深いペリー提督にちなみ、親しみやすく呼びやすい響きにしたという。下田最大の祭典「黒船祭」をはじめ、地元の運動会やイベントで活躍し、時には全国各地へ「出張」することもあった。
精力的に活動するうち、3年ほど前から体に異変が出始めた。ぺるりんの体は空気を注入して膨らませる構造だが、次第に膨らみにくくなり、昨年ついに「ダウン」。商工会議所は運営委員会を開き、全会一致で新しいボディーの制作を決めた。
制作費など200万円を目標に1月13日からクラウドファンディングを開始すると、わずか6日で達成。ぺるりんが雨天でも快適に活動できるように特注のカッパの費用を加えて目標を300万円に引き上げたところ、これも2月21日には突破した。最終的に支援者は174人、総額347万8572円が集まった。
商工会議所運営委員会の担当者は「支援は市内からが多く、それだけ街の人から愛されているのが分かった」と声を弾ませる。予想以上の反響を受け、商工会議所はファンクラブの設立も決定し4月中の始動に向け準備を進めている。個人会員3000円、プレミアム会員1万円などで特典がある。
新しい体を手に入れた「新生ぺるりん」は、5月に開催される「黒船祭」で、集まった全国のご当地キャラクラーから祝福を受けながらお披露目される予定だ。
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