
名古屋市の教員らが女子児童の盗撮画像などを交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件を受けて、三重県教育委員会は盗撮防止に向けた対策をまとめた。撮影時には、基本的に学校所有の端末や記録媒体を使用することとし、私用端末での撮影を原則禁止する。
新たな対策は7項目で構成。教職員が児童生徒を撮影したり画像データを使ったりする際は、児童生徒や保護者から許可を得る▽目的を明確にし、事前に管理職の許可を得る▽同意を得ても撮影時に児童生徒が拒んだ場合は撮影しない――などとした。
盗撮防止対策としては、教室や更衣室の点検を学期に1回、年間3回、重点的に実施。また「教職員による児童生徒への性暴力に関する電話相談」窓口に加え、より相談しやすくなるようSNSによる相談窓口の開設も検討する。今回策定した対策は4日付で県立学校に通知し、各市町教委にも共有した。
盗撮防止に向けて県教委は7月、県立学校に着替えなどの実態について緊急調査を実施。各校の校長や教員らで構成されるワーキンググループを設置し、撮影ルールなどの策定を進めていた。【渋谷雅也】
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