「ハルウララ」は、北海道の牧場で1996年に生まれ、高知競馬の競走馬として2004年まで113のレースに出場し、成績は0勝113敗でした。

負け続けても懸命に走り続ける姿がブームを巻き起こし、不況で就職氷河期だった当時、「負け組の星」として全国的な共感を集めました。

当時は、「走っても当たらない」としてハルウララの馬券が交通安全のお守りになったり、2004年には国会でも話題として取り上げられたりと、異例の盛り上がりを見せました。

引退後、千葉県の牧場「マーサファーム」で余生を過ごしていましたが、9日、せん痛のため、死んだということです。29歳でした。

「マーサファーム」の宮原優子代表は「ハルウララは、たくさんの人に支えられて幸せな馬生を過ごせたと思います。たくさんの出会いをもたらしてくれてありがとう」とコメントしています。

高知市内で惜しむ声「落ち込んでいても元気になれた」

ハルウララが死んだことを受け、高知市内では惜しむ声が聞かれました。

80代の女性は「よく頑張りました。テレビで応援していました。ハルウララの姿を見ると落ち込んでいても元気になれました」と話していました。

40代男性は「負け続けても一生懸命走る姿で皆に感動を与えてくれた。お疲れ様と言いたいです」と話していました。

別の40代の男性は「ハルウララという名前は皆一度は聞いたことがあります。天国でも負け続けてほしいです」と話していました。

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