
富士山の山梨県側5合目を再整備するため、県は17日、現地を訪れた観光客らに「5合目で何がしたいか」を記入してもらう意識調査を始めた。19日まで。
ふもとから富士スバルラインで訪れることができる5合目の広場には土産物店や飲食店が並び、近年は外国人観光客らでにぎわう。2013年に富士山が「信仰の対象と芸術の源泉」で世界文化遺産に登録された際、国際記念物遺跡会議(イコモス)が5合目を信仰の場にふさわしい景観にするように勧告。県や関係者が対応を協議してきた。
調査では、国内や海外の観光客が三角形のシールに「星が見たい」「能や歌舞伎の鑑賞」などと書き込み、縦1・8メートル、横3・1メートルの台紙に次々と貼り付けた。まちづくりを学ぶ金沢大4年の女性(22)は「自然のエネルギーを感じてリフレッシュしつつ、にぎわいによって生じるゴミの問題などを考えたい」と話した。
県は年明けにも調査結果をまとめ、再整備の方向性を検討するとしている。【野田樹】
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