札幌市は2026年から児童相談所で社会福祉士を目指す学生の実習の受け入れを始める。9月に市内2カ所目となる東部児童相談所(白石区)ができたことを受け、積極的な人材の確保や育成を図る。
市が7日の児童虐待防止対策推進本部(本部長・秋元克広市長)の会議で明らかにした。新設された東部児相の管轄地域(白石、豊平、厚別、清田区)は社会福祉・心理系の大学4校が集中して立地する。このため、「地の利がある」と判断した。すでに今年10月から一時保護所の補助職員として学生の採用を開始。実際に子どもと関わるという。
このほか、東部児相の開設を受け、7~9月に管轄4区の連合町内会、民生児童委員協議会などと対話を実施。地域住民が主体となって子どもを見守る体制への理解を求めたとの報告もあった。
児童虐待防止対策推進本部は、19年に市内で当時2歳の女児が虐待を受けて衰弱死した事件を防げなかったことを受けてつくられた。今回で9回目の開催となる。会議は冒頭のみ公開され、秋元市長は「痛ましい事故を繰り返すことのないようにしっかりと取り組みを進めてほしい」と述べた。【水戸健一】
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