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<全身の神経系を意識的にスイッチオンする「筋力最大化の科学」について>
日本でも定着した「自重トレーニング」。その伝道者で元囚人、キャリステニクス研究の第一人者ポール・ウェイドによる『プリズナートレーニング外伝 監獄式ボディビルディング』(CEメディアハウス)の「PART 6 筋力を究める道を行く」より一部編集・抜粋。
十戒の4 身を引き締めろ!
筋力を即座に最大化する技術。それが、ブレーシング──体を緊張させること──だ。
神経系にある異なる神経枝を意識的に「スイッチオン」にしていくことで、体から最高のパフォーマンスを引き出す技術だ。
コツさえつかめば、ブレーシングを使ってどんどん筋力を引き出せるようになる。それは多くのエクササイズに応用できる。
たとえば、プルアップ中にバーをいつもより強く握ると、手に生じさせた緊張が、腕と広背筋にある神経枝をオンにしていき、そうしないときよりも強く体を引き上げられるようになる。
同じように、肩ソケットの中に上腕骨を引き込めば、広背筋の筋力が増す。臀筋を緊張させれば、スクワットがパワフルになる。
また、どんなエクササイズをやる場合も腹部を引き締めると筋力が増すのだが、腹(ハラ)を鍛えた侍たちは完全にこの事実を理解していたと言える。
身を強く引き締めさえすれば強さが解放されるのだ。ブレーシングをマスターしたいならパベル・サッソーリンが最高の指導者になる。
パベルはブレーシングを体系的に教える究極の「グル」であり、彼が書いた自重力トレーニングの本『The Naked Warrior』はブレーシングのアイデアが詰まった宝石箱だ。
読むことを強く推奨するどころではない。もしまだこの本を持っていないなら、できるだけ早く手に入れてほしい。
筋力を最大化するための戦略
・ 全身の筋肉をアイソメトリック的に引き締め、鉄のように硬くするコツをつかむ
・プルアップ中は、バーをできるだけ強く握る
・プッシュアップ中は、指で床を「つかむ」
・ 肩ソケットの中に上腕骨をしっかり引き込めば広背筋が活性化する
・トレーニング中は、腹部を強く引き締める
・臀筋を搾って緊張させれば筋力が高まる
ポール・ウェイド(PAUL"COACH" WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、〝コンビクト・コンディショニング・システム〟として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で 〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。

『プリズナートレーニング外伝 監獄式ボディビルディング』
ポール・ウェイド [著]/山田雅久 [訳]
CEメディアハウス[刊]
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