山形県米沢市の小野川温泉で温泉熱を利用して栽培する冬の伝統野菜「小野川豆もやし」の収穫が最盛期を迎えている。
温泉が通る小屋で砂を敷いた「室(むろ)」に在来種の大豆を入れ、発芽させる。わらをかぶせ30度前後に保つと、1週間ほどで約30センチのモヤシに成長する。生産者はそれらを掘り出し、温泉水で丁寧に洗って出荷準備をしていた。
江戸時代から生産が始まったとされ、シャキシャキした食感と香ばしい豆の風味が特徴。おひたしやすき焼きなど鍋料理にするのがおすすめだという。同温泉街の食堂で提供している「豆もやしラーメン」も人気を呼んでいる。
全盛期は70軒ほどあった生産農家は現在、2軒のみ。生産者の鈴木巌さん(68)は「後継者不足は深刻だが、毎年楽しみにしてくれる方のためにも作り続けたい」と話す。
収穫は昨年11月下旬から4月中旬まで続く。県内をはじめ関東地方にも出荷しており、オンラインでも販売している。【竹内幹】
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