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<筋力よりも先に育てるべきなのは、衝撃に耐える関節のしなやかさ>

日本でも定着した「自重トレーニング」。その伝道者で元囚人、キャリステニクス研究の第一人者ポール・ウェイドによる『プリズナートレーニング 実戦!!! スピード&瞬発力編 爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ』(CEメディアハウス)より「BONUS SECTION 高度なスピードトレーニング コーチウェイドの10のトリック&ハック」を編集・一部抜粋。


◇ ◇ ◇

健康的な関節をつくる!

高齢者の行動がゆっくりとしたものになるのは、文字通り終日ゆっくり動くことで、スローに動くよう自分をプログラムしているからでもある。

もっと速く動けるはずだが、関節にある痛みが原因でそうなっている場合が多い。速い存在であり続けたいなら──老いも若きも──関節をケアすることが絶対に欠かせない。一般的な考え方をいくつか示したい。

馬鹿げた重さのウエイトを使わない

馬鹿げた重さで馬鹿げた回数のバーベルスクワットをやることが、ジムの一部で流行っていることは知っている。

しかし、後々、そのツケを支払うことになる。関節の健康と長寿を考えるなら、自重力しか使わないことが最善の方法になる。自然に逆らわないやり方が常に勝る。そして、間違いがない。

しなやかな強さを開発する

「しなやかな強さ」または「筋緊張させたときの柔軟性」についてはシリーズ2作目『プリズナートレーニング 超絶‼グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』で詳しく説明している。

キャリステニクスを用いて、関節を伸ばし曲げることが関節を強くする。また、軟組織に血液を供給することで不具合を修正し、理想的な関節可動域を維持する方法にもなる。NFLの男たちがヨガを使ってリハビリする理由はここにある。


時間をかけて体を開発する

筋肉は、関節(腱、軟組織、軟骨なども含める)よりも早く成長する。また、開発される。そのため、昔の人たちは、時間をかけて筋力をつけていった。

わたしもこの考え方に完全に同意している。新たなエクササイズを始めるときは、思慮分別があるスピードで負荷を増やしていく。このスタイルでトレーニングすることで、筋肉の強さに関節の強さが「追いつく」と、衝撃に対しての防弾力が段違いに強いものになる。


弱点をトレーニングする

関節における障害は、常に次の障害につながっていく。損傷した部位を過剰に保護することが、さらなる筋力の非対称性をもたらすからだ。

チェーンは常にもっとも弱いところでプッツリ切れる──もっとも強い場所ではない。だから弱いリンクを失くすことがケガを減らす。

ポール・ウェイド(PAUL "COACH" WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、〝コンビクト・コンディショニング・システム〟として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。

 『プリズナートレーニング 実戦!!! スピード&瞬発力編 爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ』

  ポール・ウェイド [著]/山田 雅久 [訳]
  CEメディアハウス[刊]

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